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2011年7月10日日曜日

ギリギリの可能性を信じる

私の知り合いの話。。。


20年ほど前。初めて企業から独立して

自営業を行った。すぐに行き詰まり、

借金の山に。電気、ガスは止められ、

借金とりが、押しかけ、身内からも

見放されかけ、もうこれ以上、どうにも

出来ないと思った。せめて私が死ねば

身内の迷惑にならずに済むと真剣に考え

自殺を考えた。そんな自分の状況を

察したのか、母親が、近所のおじいさん

のところへ私を強引に連れて行った。

(後でわかったが、このおじいさんは、

特攻隊の生き残りの方で、長年にわたり議員

を務め地域に貢献されて来た方だった。)

そのおじいさんが私に言った。


「いいかい、君は失敗したんだよ。

失敗なんて、歴史上の偉い人だって、

たくさんしているよ。」「若いんだから

まだまだ、一回や二回くらいの失敗で

くよくよするな。」「それとお母さんに

言いますが、息子さんは、誰か人を騙したり

人を陥れたりしましたか? していませんね?

ですから、こんな落ち込んでいるとき頼りに

なるのは身内しかありませんので、少し面倒を

見てあげてください。」と言って下さった。


そして私に、★「いいかい、君の右側は、垂直の

崖だ、登ることは不可能。そして左側は深い崖。

一歩踏み外せば、即死だ。そして後ろからは溶岩が

迫って来ている。 そのままいれば焼け死んでしま

う。 前には細い、一本道があるが、ライオンが

口をあけて待っている。。さて君ならどうする?」

と言われた。

答えは、「左右は完全に不可能で、後ろ

も無理だから、前しかないだろう。」「ライオンに

勝てるかどうかは戦ってみないとわからない。勇気

をもってライオンに負けない気迫で進んだら、少な

いがチャンスはあるじゃないか?」「食い殺される

か、通り抜けるかは君の気迫と生命力だよ」「わず

かな可能性でもあるなら思い切って前へ進みなさ

い、必ず開けるよ」と激励された。さらに食費がな

かったので、「お金はあげられないけど、日雇の仕

事ぐらいは紹介してあげよう」と、その場で土建屋

の社長さんにTELをかけて次の日から、日払いの

土木作業でお金を頂けることになった。

その後、私は営業会社に就職。

(やった分だけ稼げると聞いたから)

トップセールスになり借金はすべて

完済することが出来た。


今でも、そのおじいさんは(89歳)は元気に

地域で活躍されている。たまに電話がかかって

きて。「どうだ?元気かな?」と声をかけて

くれています。 私の大切な宝の思い出です。


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