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2009年11月15日日曜日

人生にはドラマがある。ドラマを作る人生には成功がある。

あなたは【涙を流したこと】はありますか
人生を変えるきっかけとして参考になるかもしれないと私なりに考え、
ある仕事を通して、仕事とは何かを伝えたいと思います。
これを読んでたくさんの人が仕事に前向きに考え、成功してくれれば幸いです。

          涙の数だけ大きくなれる

ある女性が成功するお話です。
その女性は、何をしても続かない人でした。田舎から東京の大学に来て、部活やサ-クルに入る
が、すぐに嫌になって次々と所属を変えていきました。  そんな彼女も大学を卒業し、就職をしました。
最初、彼女はメ-カ-系の企業に就職します。 ところが仕事が続きません。 勤め始めて3か月もしないうちに上司と衝突し、あっという間に辞めてしまいました。 次に就職したのは物流の会社です。
今回は自分の予想した仕事とは違う理由で辞めました。 その次は医療事務・・・。そうしたことを続けて行くうちに彼女の履歴書にはたくさんの会社の名前が並ぶようになりました。
そしたら、今度は【そういう履歴書では、正社員に雇ってくれる会社がなくなりました。】
ついに彼女は正社員として雇ってもらえなくなりました。
しかし、生活するには働かないわけにはいきません。田舎の両親に電話したら
「早く帰ってこい」と言ってくれました。しかし、負け犬のようで帰りたくありません。
結局、彼女は派遣会社に登録しました。しかし、そこでもすぐにあきらめてしまい、いつしか
履歴書に派遣先の会社もずらりと並んでしましました。
そんなある日のことです・・・・・
例によって「自分に合わない」といって派遣先を辞めてしまった彼女に、新しい仕事先の紹介が
届きました。ス-パ-でレジを打つ仕事でした。
当時のレジスタ-は今のような最新の機械はなく、値段をいちいちキ-ボ-ドに打ち込まなくては
いけません。多少はタイピングの訓練を必要とする仕事でした。ところが、勤めて1週間もするうちに
彼女はレジ打ちに飽きてきました。ある程度仕事に慣れてきて、
「私はこんな単純作業をするためにいるのではない」と考え始めたのです。
とはいえ、今までさんざん転職を繰り返し、我慢の続かない自分が、彼女自身も嫌いになっていました
『もっと頑張らなくては』『もっと耐えなければだめだ』
彼女はとりあえず辞表だけ作りました。しかし決心はつけかねていました。
するとそこへお母さんから電話がかかってきました。
「帰っておいでよ」。
受話器の向こうからお母さんの優しい声が聞こえてきました。
これで迷いが吹っ切れました。
彼女はアパ-トを引き払ったらその足で辞表を出し、田舎に戻るつもりでした。
長い東京生活で荷物の量はかなりのものです。
あれこれダンボ-ルに詰めていくと、引き出しの奥から1冊のノ-トが出てきました。
小さい頃に書きつずった大切な日記でした。
パラパラとめくっていくうち、彼女は「私はピアニストになりたい」
と書かれているぺ-ジを発見したのです。 そう、彼女の小学校の夢です。
「そうだ、あの頃、私はピアニストになりたくて、練習をがんばっていたんだ・・・・・」
彼女は思いだしました。なぜかピアノの練習だけは長く続いていたのです。
しかし、いつの間にかピアニストになる夢はあきらめていました。
彼女は心から夢を追いかけていた自分を思い出し、日記を見つめたまま、本当に情けなくなりました。
【あんなに希望に燃えていた自分が今はどうだろうか。履歴書に辞めてきた会社がいくつも並ぶだけ。
自分が悪いのは分かっているけれど、なんて情けないんだろう。
そして私は、また今の仕事から逃げようとしている・・・・】
そして、彼女は日記を閉じ、泣きながらお母さんにこう電話したのです。
「お母さん、私、もう少しここで頑張る」
彼女は用意していた辞表を破り、翌日もあの単調なレジ打ちの仕事をするために、
ス-パ-に出勤していきました。 ところが、「2、3日でもいいから」とがんばっていた彼女に、
ふとある考えが浮かびます。 「私は昔、ピアノの練習中に何度も何度も引き間違えたけど、
繰り返しひいていくうちに、どのキ-がどこにあるかを指が覚えていた。そうなったら鍵盤を見ずに
楽譜を見るだけで弾けるようになった。」
彼女は昔を思い出し、心に決めたのです。
「そうだ、私は私流にレジ打ちを極めてみよう」と。
レジは商品ごとに打つボタンがたくさんあります。
彼女はまずそれらの配置をすべて頭に叩き込むことにしました。
覚え込んだら、あとは打つ練習です。彼女はピアノを弾くような気持ちでレジを打ち始めました。
そして数日のうちに、ものすごいスピ-ドでレジが打てるようになったのです。
すると不思議なことに、これまでレジのボタンだけ見ていた彼女が、
今まで見もしなかった所へ目が行くようになったのです。
最初に映ったのはお客さんの様子でした。「ああ、あのお客さん、昨日も来ていたな」
「ちょうどこの時間になったら子供連れでくるんだ。」
とか、いろいろなことが見えるようになったのです。
それは彼女のひそかな楽しみにもなりました。相変わらず指はピアニストのように、
ボタンの上を飛び交います。そうしていろいろなお客さんを見ているうちに、
今度はお客さんの行動パタ-ンや癖に気付いていくのです。
「この人は安売りのものを中心に買う」とか、「この人はいつも店が閉まる間際に来る」とか、
「この人は高いものしか買わない」とか分かるのです。
そんなある日、いつも期限切れ間近の安い物ばかり買うおばあちゃんが、
5000円もする尾頭付きの
立派なタイをかごに入れてレジへ持って来たのです。
彼女はびっくりして、思わずおばあちゃんに話かけました。
「今日は何かいいことがあったんですか?」おばあちゃんは彼女ににっこりと顔を向けて言いました。
「孫がね、水泳の賞を取ったんだよ。今日はそのお祝いなんだよ。いいだろう、この鯛」
と話すのです。
「いいですね、おめでとうございます。」嬉しくなった彼女の口から自然に祝福の言葉が飛び交いました。
お客さんとコミュニケ-ションを取ることが楽しくなったのは、これがきっかけでした。
いつしか彼女はレジに来るお客さんの顔をすっかり覚えてしまい、
名前まで一致するようになったのです。
「OOさん、今日はこのチョコレ-トですか。でも今日はあちらにもっと安いチョコレ-トが出ていますよ。」
「今日はマグロよりカツオの方がいいわよ。」などと言ってあげられるようになったのです。
レジに並んでいたお客さんも応えます。「いいこと言ってくれたわ。今から換えてくるわ」
そう言ってコミュニケ-ションを取り始めたのです。
彼女はだんだんこの仕事が楽しくなって来ました。
そんなある日のことでした。「今日はすごく忙しい」と思いながら、彼女は
いつものようにお客さんとの会話を楽しみつつレジを打っていました。
すると、店内放送が響きました。「本日は込み合いまして大変申し訳ございません。
どうぞ空いているレジにお回りください。」ところが、わずかな間を置いて、また放送が入ります。
「本日は込み合いまして大変申し訳ございません。どうぞ空いているレジにお回りください。」
そして3回目、同じ放送が聞こえてきた時に、初めて彼女はおかしいと気付き、周りを見渡して
驚きました。どうしたことか5つのレジが全部空いているのに、お客さんは自分のレジにしか
並んでいなかったのです。店長はあわてて駆け寄ってきます。
そしてお客さんに「どうぞ空いているあちらのレジへお回り下さい」と言ったその時です。
お客さんは店長の手を振りほどいてこう言ったのです。
「ほっといでちょうだい。私はここへ買い物に来ているんじゃない。あの人としゃべりにきてるんだ。
だからこのレジじゃないといやなんだ。」
その時、彼女はワッと泣き崩れました。その姿を見て、他のお客さんも店長に言いました。
「そうそう、私たちはこの人と話すのが楽しみで来ているんだ。今日の特売は他のス-パ-でも
やっているよ。だけど私は、このおねえさんと話をするためにここへ来ているんだ。
だからこのレジに並ばせておくれよ」
彼女はボロボロに泣き崩れたまま、レジを打つことができませんでした。
仕事というのはこれほどまで素晴らしいものだと、初めて気付いたのです。
そうです。すでに彼女は、昔の自分ではなくなっていたのです。
その後、彼女はレジの主任に昇格しました。
私は前にブログで、【人生は山登りと同じで、頂上までいくと今まで見たこともない景色が見える。
私たちは誰もみたこともないような視野を広げるのがこの世に生を受けた目的なんだ 】
と書きました。話は変わるのですが、ついこの前私は社長とHさんの話を聞いて感動しました。
「ある加盟店のラ-メンを食べた時、麺とス-プの相性がすごくあっていてとても美味しかった。」
「今野君が朝早くから麺を一生懸命作ってくれるおかげだよ。」「今野君の情熱がこの麺にこもっているんだ」私は、今度はレジ打ちを習います。頑張って視野を広げたいと思います。

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